ビジネスの場で相手企業を呼ぶときに使われる「貴社」「御社」「귀사(クイサ)」。
似ている表現ですが、使い方を間違えると失礼になることもあります。
結論から言えば:
- 「貴社」=フォーマルな書き言葉
- 「御社」=会話で自然な敬語
- 「귀사」=韓国語における「貴社」
この記事では、それぞれの意味と使い分け、誤用例、実際のメール・会話での例文をまとめて解説します。
(読む時間:約6分)
基本的な意味の違い【定義と特徴】
「貴社」=フォーマルな書き言葉
「貴社」は相手企業を尊重する二人称表現。
主に ビジネス文書・メール で使われ、格式ある響きが特徴です。
「御社」=会話に自然な敬語
「御社」は同じく相手企業を敬う表現ですが、柔らかく親しみやすいニュアンス。
会話・電話対応 で最も自然に使われます。
「귀사(クイサ)」=韓国語の「貴社」
韓国語で「貴社」にあたる言葉。
フォーマルな文書・挨拶状などで使われ、日本語文書に混在させない点が重要です。
シーン別の使い分け【表で整理】
シーン | 「貴社」 | 「御社」 | 「귀사」 |
---|---|---|---|
ビジネス文書・メール | ◎ 最適 | 〇 適切 | × |
会話・電話応対 | △ やや堅い | ◎ 自然 | × |
韓国企業とのやりとり | × | × | ◎ 最適 |
👉 ポイント:同じ文書内で「貴社」と「御社」を混ぜない。一貫性が大切。
よくある誤用例【修正つき】
🚫 誤:「当方の貴社に対する提案書をお送りします」
✅ 正:「当方の御社に対する提案書をお送りします」
🚫 誤:会話の中で「貴社の製品について教えてください」
✅ 正:会話では「御社の製品について教えてください」
🚫 誤:日本語の文書に「귀사」を使用
✅ 正:韓国語文書なら「귀사」、日本語なら「貴社」「御社」を使う
まとめ【覚えておきたい一言】
- 「貴社」=フォーマルな書き言葉
- 「御社」=会話で自然な敬語
- 「귀사」=韓国語における「貴社」
- 混在せず一貫性を守ることが信頼感につながる
👉 相手に合わせて言葉を選ぶことが、ビジネスの第一歩。
FAQ
Q1:「貴社」と「御社」はどちらが丁寧?
A: 一般的に「貴社」のほうが格式高い印象ですが、どちらも正しい敬語です。
文書は「貴社」、会話は「御社」と覚えましょう。
Q2:英語で「貴社」にあたる表現は?
A: 基本は “your company”。
丁寧にする場合は “your esteemed company” も使われます。
Q3:「귀사」は日本語の「貴社」と同じ?
A: 基本は同じ意味ですが、韓国語の敬語文化に基づく表現。
日本語文書に混ぜて使うのは誤りです。