夜気がいっそう冷え込み、霜が降りるほどの静かな冬の夜。
その凛とした寒さを上品に表す季語が 霜夜(しもよ) です。
冬の夜の“静寂・冷たさ・透明感” を一言で表せるため、手紙や文章に季節の深まりを添えたいときに最適な語。
しかし、
- 霜夜はいつ使うのが自然?
- 北風・寒気となにが違う?
- 挨拶文に入れるときはどう書く?
- ビジネス文書でも使える?
こういった疑問に答えられるよう、意味・季節感・使い方・例文をまとめました。
霜夜(しもよ)とは
霜が降りるほど冷え込んだ冬の夜のこと。
特徴
- 空気が張りつめるように冷たい
- 静けさ・透明感を含む
- 夜の情景を描く季語
- 文学的で上品な語感
“冬の夜の情景” を出すのに最適。
霜夜を使う時期(目安)
✔ 最適
12月下旬〜2月(真冬)
✔ 避けたい
- 12月上旬(まだ早い印象)
- 3月(季節がズレる)
霜夜と似た季語の違い
| 季語 | 意味 | 霜夜との違い |
|---|---|---|
| 寒気 | 冷たい空気 | “夜の描写” がない |
| 北風 | 冬の風 | 風が主体で、静けさは薄い |
| 厳寒 | 非常に寒い時期 | 日中も含む寒さ。夜を限定しない |
👉 霜夜 = 冬の夜の情景を描くときに最適。
【例文】霜夜を使った挨拶文(一般向け)
- 霜夜の冷え込みが厳しくなってまいりました。どうぞ温かくしてお過ごしください。
- 霜夜が続き、冬の深まりを感じる季節となりましたね。お体を大切にお過ごしください。
- 澄みきった霜夜の空に、季節の静けさを覚える頃となりました。
【例文】霜夜×情景描写の文
- 霜夜の月が冴えわたる季節となり、冬の静けさを深く感じます。
- 霜夜の凛とした空気が心を引き締めてくれますね。
ビジネス向け例文
※ビジネスではやや文学的なので丁寧に使う
- 霜夜の折、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと拝察いたします。
- 霜夜の寒さが厳しい時節となりました。何卒ご自愛のほどお願い申し上げます。
セットで使うと美しい言葉
- 静寂
- 凛とした空気
- 澄みきった空
- 冬の月
- 冷え込む夜更け
→ 霜夜は情景語なので描写を足すと映える。
よくある質問
Q1.霜夜はビジネスで使って大丈夫?
→ 使えるが、やや文学的。
“上品な企業” や “時候の挨拶状” に向く。
Q2.霜夜は夜の挨拶限定?
→ 文章に時間指定は不要。
季節感表現として使える。
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