ビジネス文書や案内文でよく見かける表現、
「本日をもちまして、◯◯を終了いたします。」
この一文に対して、
- なんだか堅すぎる
- 距離を感じる
- 公的文書っぽい
- 普段のメールでは浮く
そう感じたことはありませんか?
結論から言うと、その違和感はとても自然です。
本記事では、
- 「本日をもちまして」の正確な意味
- なぜ堅く感じるのか
- 使うべき場面・避けたい場面
- 今どき自然な言い換え
を整理して解説します。
「本日をもちまして」の意味と役割
文法的な意味
「本日をもちまして」とは、
今日という日を区切りとして、ある状態を終了・変更する
という意味を持つ表現です。
- 本日=今日
- をもちまして=区切りとして
👉 非常に公式性の高い終了宣言です。
なぜ堅すぎると感じられるのか
理由①:公用文・儀礼文の定番表現
「本日をもちまして」は、
- 辞令
- 公告
- 式典文
- 契約終了通知
などで使われる、フォーマル度MAXの言い回しです。
日常的なビジネスメールに使うと、
「そこまで改まらなくても…」
という印象になりやすいのです。
理由②:一方的な決定・通告のニュアンス
この表現には、
- 相談ではない
- 決定事項
- 変更不可
というニュアンスが含まれます。
相手との距離が近い場合、冷たく・突き放した印象を与えることがあります。
理由③:口語ではほぼ使われない
会話で
「本日をもちまして〜」
とはほとんど言いません。
👉 書き言葉専用
👉 しかもかなり改まった部類
これも違和感の正体です。
使っても問題ない場面
結論:使うべき場面は明確にあります。
適切な使用シーン
- 公式なお知らせ
- 契約終了・解約通知
- 人事異動・退職案内
- サービス終了告知
- 社外向け文書
これらは
👉 「本日をもちまして」が最適
使わない方がよい場面
- 日常的なビジネスメール
- 社内連絡
- 取引先との軽い報告
- カジュアルな業界
この場合は、堅さが過剰になります。
今どき自然な言い換え表現
少しやわらかくしたい場合
- 本日付で◯◯となります
- 本日をもって◯◯となります
※「をもって」は「をもちまして」よりやや軽め
さらに自然な表現
- 本日で◯◯となります
- 本日より◯◯となります
- 本日から◯◯に変更となります
相手配慮型
- 本日を区切りに◯◯とさせていただきます
- 本日付で終了予定となります
ビジネスメール例文比較
堅め(公式通知)
本日をもちまして、当サービスは終了いたします。
標準(業務連絡)
本日付で、担当を変更いたしました。
やわらかめ(社内・日常)
本日より、体制を変更しております。
よくある誤解と注意点
「丁寧=堅い」ではない
丁寧さは
- 言葉選び
- 配慮表現
- 文脈
で決まります。
「本日をもちまして」を使わなくても、丁寧な文章は十分書けます。
結論|違和感を覚えたら言い換えてOK
判断基準
- 公式通知 → 使う
- 業務連絡 → 別表現
- 距離が近い → やわらかく
「堅すぎる」と感じた感覚は、現代的な日本語感覚として正解です。
まとめ
- 「本日をもちまして」は公式度が非常に高い
- 現代では堅く感じられやすい
- 使う場面は限定的
- 言い換え表現は豊富
- 相手との距離感が最重要
正しい表現とは、場面に合った表現です。
違和感を覚えたら、それは「言い換えサイン」と考えて問題ありません。
