退職・異動・卒業など「別れの季節」になると、文章や挨拶でよく登場するのが
- 送別(そうべつ)
- 惜別(せきべつ)
という言葉です。
どちらも「別れ」に関する言葉ですが、意味や印象が少し違うため、
- 文章でどっちを使えばいい?
- 目上の人にも使える?
- 送別会と惜別会って違う?
と迷いやすい表現でもあります。
この記事では、送別と惜別の意味・ニュアンス・使い分けを、例文つきでわかりやすく解説します。
結論:送別と惜別の違いは「行動」と「気持ち」
まずは結論から整理します。
- 送別:送り出すこと(別れの行動・場面)
- 惜別:別れを惜しむこと(別れの感情・気持ち)
✅送別=外側(行事・挨拶・会)
✅惜別=内側(心情・しみじみ)
この違いです。
送別とは?意味とニュアンス
送別(そうべつ)とは、
👉 去っていく人を送り出すこと
を意味します。
送別は「別れの場面そのもの」を指すことが多く、次のような形で使われます。
- 送別会
- 送別の挨拶
- 送別の言葉
つまり送別は、別れに伴う行動・場面の言葉です。
惜別とは?意味とニュアンス
惜別(せきべつ)とは、
👉 別れを惜しむこと(寂しさ・名残惜しさ)
を意味します。
送別よりも感情が強く、しみじみとした印象が出ます。
- 惜別の思い
- 惜別の念
- 惜別の情
など、少し硬めの文章で使われることが多いです。
【比較】送別と惜別の使い分け(迷ったらこれ)
文章で迷う場合は、次の基準が一番分かりやすいです。
✅送別が自然な場面
- 別れのイベント(送別会など)
- 送り出す側の挨拶
- 退職・異動の挨拶文
- お礼や応援の言葉を伝えるとき
👉「送り出す」ニュアンスを出したいなら送別
✅惜別が自然な場面
- 別れが寂しい気持ちを強く表したい
- 長くお世話になった人との別れ
- 文章を少し文学的・丁寧にしたい
👉「別れを惜しむ」ニュアンスを出したいなら惜別
送別会と惜別会の違い(言い方の印象)
この2つは似ていますが、印象が違います。
- 送別会:一般的で日常的(よく使う)
- 惜別会:少し硬く、改まった印象(弔い寄りに感じる人もいる)
普段の会社・友人関係なら「送別会」が無難です。
「惜別会」は文章や式典寄りの言葉として捉えると自然です。
目上の人には送別・惜別どちらが丁寧?
どちらも丁寧に使えますが、違いがあります。
- 送別:ビジネスでも一般的で使いやすい
- 惜別:硬く改まるぶん、使い方を選ぶ
目上の方への挨拶で無難なのは「送別」です。
「惜別」は“別れを惜しむ気持ち”を入れたいときに使うと綺麗です。
【例文】送別の使い方(退職・異動・卒業に)
例文1(ビジネス向け)
このたびはご異動とのこと、送別にあたり心より御礼申し上げます。
例文2(送別会の挨拶向き)
本日は送別の席を設けていただき、誠にありがとうございます。
例文3(短め)
送別のご挨拶を申し上げます。これまで本当にありがとうございました。
【例文】惜別の使い方(少し丁寧・しみじみ)
例文1(硬め・文章向き)
ご退職にあたり、惜別の念に堪えません。
例文2(やわらかめに整える)
お別れは寂しいですが、これまでのご厚情に心より感謝申し上げます。
例文3(気持ちを込める)
惜別の思いを抱きつつ、今後のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
旅立ち・門出との違いも押さえると文章が整う
送別・惜別とあわせて使われやすい言葉に
- 旅立ち
- 門出
があります。
「送り出す言葉」を明るくしたいときは、旅立ち・門出が便利です。
✅関連記事:旅立ちと門出の違い
→ 旅立ちと門出の違い|意味・ニュアンス・使い分けと例文【祝福/送別】
3月の季語・季節語も一緒に入れると自然
送別の挨拶文は、季語を添えるとさらに整います。
→ 3月の季語まとめ|上旬・中旬・下旬の季節語一覧と意味・使い分け【例文つき】
「送別」「惜別」を入れた文章テンプレを探している場合はこちらも便利です。
- 退職・異動・送別の挨拶文例
→ 退職・異動・送別のビジネス文例はこちら - 卒業・友人向けの一言文例(準備中)
→ 卒業・送別の一言文例(一般向け)はこちら
まとめ|送別=送り出す、惜別=別れを惜しむ
送別と惜別はどちらも「別れ」の言葉ですが、
- 送別:送り出す場面・行動の言葉
- 惜別:別れを惜しむ気持ちの言葉
という違いがあります。
文章では、まず送別で整えて、気持ちを強く表したいときだけ惜別を添えると自然です。
