ビジネス文書やメールでよく使う「当社」と「弊社」。
どちらも自分の会社を指す表現ですが、シーンによって適切な選び方が変わります。
結論から言えば:
- 「当社」=社外向けの中立的・説明的な表現
- 「弊社」=社外向けの謙譲表現(より丁寧)
この記事でわかること:
- 「当社」と「弊社」の意味と違い
- シーン別の正しい使い分け
- よくある誤用例と修正版
(読む時間:約6分)
もっと詳しく➡「貴社」「御社」「귀사」の違いはこちら
基本的な意味の違い【定義と特徴】
「当社」=自社を客観的に示す表現
- 自分の会社を 説明的・中立的に表現 する場合に使います。
- プレスリリース、公式発表、契約書などに多い。
- 例:「当社の新製品は来月発売予定です。」
「弊社」=自社をへりくだって示す表現
- 自分の会社を 相手に対して謙遜して表現 する場合に使います。
- 取引先へのメール、営業資料などに多い。
- 例:「弊社の提案をご検討いただけますと幸いです。」
シーン別の使い分け【比較表】
シーン | 当社 | 弊社 |
---|---|---|
プレスリリース | ◎ | △ |
契約書・規約 | ◎ | △ |
取引先へのメール | △ | ◎ |
プレゼン資料 | ○ | ◎ |
社内向け文書 | ○ | △ |
👉 ポイント:社外向けメール=「弊社」/公式文書=「当社」
よくある誤用例【修正版つき】
🚫 誤:「当社の方からお願い申し上げます」
✅ 正:「弊社の方からお願い申し上げます」
🚫 誤:「弊社の新製品は○月に発売されます」
✅ 正:「当社の新製品は○月に発売されます」
🚫 誤:同じ文章で「当社」と「弊社」を混在させる
✅ 正:文書内では表現を統一する
実践的な例文集
ビジネスメールでの使用例
- 「弊社のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。」
- 「当社の規約をご確認のうえ、契約を進めてください。」
会話・プレゼンでの使用例
- 「弊社の担当が直接ご説明いたします。」
- 「当社の新規プロジェクトは業界でも注目されています。」
まとめ【覚えておきたい一言】
- 「当社」=客観的・中立的に自社を示す(公式文書向け)
- 「弊社」=謙譲して自社を示す(取引先向けメール向け)
- 使い分けを誤ると違和感を与えるので、文書ごとに統一が大切
👉 公式発表=当社、取引相手=弊社 と覚えるのがシンプル!
よくある質問(FAQ)
Q1:「当社」と「弊社」はどちらがより丁寧?
A: 「弊社」が謙譲表現なのでより丁寧。ただし、契約書や公式発表では「当社」を使うのが自然です。
Q2:「当社」と「弊社」を混ぜて使ってもいい?
A: 同じ文書内で混在させるのは避け、どちらかに統一してください。
Q3:英語メールではどう書く?
A: 「当社」は our company、「弊社」は our firm や we で表現されます。日本語ほど使い分けは厳密ではありません。