冷え込みが一段と厳しくなり、外に出るのをためらうほどの寒さを感じる日が続く頃。
こうした強い寒さを表す言葉として使われるのが 「厳寒」 です。
ただし厳寒は、
「大寒とどう使い分ける?」
「いつ使ってもいい言葉?」
と、意味や時期が分かりにくい季語でもあります。
この記事では、厳寒の意味とニュアンス、大寒・寒中との違いを整理し、失礼にならず自然に使える例文を紹介します。
厳寒(げんかん)とは
厳寒とは、非常に厳しい寒さを表す言葉です。
二十四節気ではなく、寒さの「状態・感覚」を強調する季語として使われます。
厳寒を使う時期
- 1月下旬〜2月上旬が中心
- 大寒の時期と重なることが多い
※ 具体的な日付より「体感の寒さ」が基準。
厳寒の特徴
- 表現として最も寒さが強い
- 重く、やや格式のある語感
- ビジネス文書・改まった挨拶に向く
👉 「寒い」では物足りない場面で使う
厳寒を使った例文
- 厳寒の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
- 厳寒が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
- 厳寒の候、くれぐれもご自愛くださいませ。
大寒との違い
| 項目 | 大寒 | 厳寒 |
|---|---|---|
| 基準 | 暦 | 体感 |
| 役割 | 時期を示す | 寒さを強調 |
| 印象 | 冷静・客観的 | 強く重い |
まとめ
厳寒は、寒さの厳しさを最大限に伝えたいときに使う季語です。
時期を明確にしたいなら「大寒」、寒さの強さを伝えたいなら「厳寒」と使い分けると自然です。
