小寒（しょうかん）は、本格的な寒さが始まる時期を表す冬の季語です。
お正月が明け、日常が戻り始める頃、空気は一段と冷たさを増し、「これから寒さが本番に向かう」ことを感じさせる季節になります。
しかし、
- 小寒はいつからいつまで？
- 寒中・大寒とどう違う？
- 時候の挨拶で使っていい？
- 文章ではどんな印象になる？
など、意外と迷いやすい言葉でもあります。
この記事では、小寒の意味・季節感・使う時期・他の季語との違い・例文まで、まとめてわかりやすく解説します。
小寒とは？意味と季節感
小寒とは、二十四節気のひとつで、寒さが本格的に始まる頃を表します。
毎年おおよそ1月5日頃にあたり、この日から次の節気「大寒」へと進みます。
小寒の季節感は、
- 冬の入口から本番へ向かう
- 静かで張りつめた空気
- 冷え込みが強まる兆し
といった、「始まり」を感じさせる寒さが特徴です。
小寒はいつからいつまで？
一般的には、
- 小寒（1月5日頃）から大寒（1月20日頃）まで
の期間を指します。
文章で使う場合は、
✔ 1月上旬〜中旬
✔ 正月明けの挨拶
✔ 年始の落ち着いた連絡
に使うと、自然な季節感になります。
小寒と他の季語の違い
小寒と寒中の違い
- 小寒：寒さの始まり（入口）
- 寒中：寒さの最中（期間全体）
👉 小寒は「これから寒くなる」
👉 寒中は「今まさに寒い」
小寒と大寒の違い
- 小寒：寒さが強まり始める頃
- 大寒：一年で最も寒い時期
👉 小寒は“予告”、
👉 大寒は“ピーク”。
小寒の正しい使い方
小寒は、時候の挨拶・手紙・落ち着いた文章に向いています。
ただし、ビジネス文書では「寒中」よりやや文学的な印象があるため、一般向け・私的な文章で特に使いやすい季語です。
そのまま使える小寒の例文
丁寧・一般向け
小寒の候、寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
やや柔らかい表現
小寒を迎え、朝夕の冷え込みが増してきました。どうぞお体を大切にお過ごしください。
手紙・はがき向け
小寒のみぎり、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
上旬／中旬での使い分け
| 時期 | 季節感 | 使いやすい季語 | 関連記事 |
|---|---|---|---|
| 1月上旬 | 寒さの始まり | 小寒 | → 1月上旬の時候の挨拶 |
| 1月中旬 | 冬本番 | 寒中 | → 寒中の意味と使い方 |
| 1月下旬 | 寒さの極み | 大寒・厳寒 | → 大寒の意味と例文 |
まとめ
小寒は、冬の寒さが本格化していく“始まり”を表す季語です。
- 正月明けに使いやすい
- 落ち着いた印象の文章に合う
- 寒中・大寒への自然なつなぎ役
文章に静かな季節感を添えたいとき、小寒はとても使いやすい言葉です。
