ビジネスメールで断るときによく使う表現に、
- 辞退いたします
- お断りいたします
があります。
どちらも「断る」という意味ですが、実はこの2つは 丁寧さや伝わり方(相手に与える印象)が少し違うため、場面によって使い分けるのがおすすめです。
この記事では、「辞退いたします」と「お断りいたします」の違いをわかりやすく整理しながら、送別会・会食・依頼などに使える例文も紹介します。
「辞退いたします」の意味とニュアンス
「辞退いたします」は、簡単に言うと
✅ 相手の申し出や好意をありがたく受けたうえで、丁寧に遠慮する(参加しない・受けない)
という言い方です。
断り方としては柔らかく、角が立ちにくい表現です。
「辞退いたします」がよく使われる場面
- 送別会・歓迎会の参加を断る
- 会食・飲み会の誘いを断る
- 登壇・取材などの依頼を断る
- 内定辞退(※特定の文脈)
「お断りいたします」の意味とニュアンス
「お断りいたします」は、簡単に言うと
✅ 申し出・依頼・誘いを、明確に受けない(受けられない)と伝える表現
です。
こちらも丁寧語ではありますが、ニュアンスとしては
- はっきり断る
- きっぱり断る
- 意思を明確にする
といった印象が出やすいのが特徴です。
「お断りいたします」がよく使われる場面
- 依頼や提案を正式に断る
- 契約・取引・商談を断る
- 問い合わせ対応で明確に線を引く
- 社外対応で断りを確定させる
違いを一言で言うと?
結論:違いはこう考えるとわかりやすいです。
✅ 辞退いたします=丁寧で柔らかい断り(角が立ちにくい)
✅ お断りいたします=丁寧だが明確な断り(きっぱり)
同じ「断る」でも、
辞退=遠慮寄り
断り=拒否寄り
というイメージです。
送別会や会食なら「辞退いたします」が無難
送別会や会食など、相手が気を遣って声をかけてくれている場面では、
✅ 辞退いたします
のほうが印象が柔らかく、角が立ちにくいです。
例)
恐れ入りますが、今回は辞退いたします。
この形なら、断っているのに配慮が伝わります。
「辞退」と「欠席」の違いも押さえておくと、より自然なメールになります。
👉「辞退」「欠席」の違い|意味・使い分け・例文
依頼を断るなら「お断りいたします」も自然(ただし硬め)
一方、相手の依頼や提案に対して、
- 受けられない
- 対応できない
- 今後も難しい
という意思を明確にしたい場合は、
✅ お断りいたします
が適しています。
ただし言葉が強く見えることがあるので、クッション言葉を添えるのがポイントです。
【例文】「辞退いたします」を使う断りメール(送別会・誘い)
例文1:送別会を丁寧に断る(定番)
送別会のお声がけをいただき、誠にありがとうございます。
大変恐縮ですが、都合により今回は辞退いたします。
👉送別会の断り方の例文をもっと見たい方はこちらもどうぞ。
➡自分の送別会を断るメール例文(ビジネス向け)(準備中)
➡自分の送別会を断るメール例文(一般向け)(準備中)
例文2:理由をぼかして角を立てない
お誘いいただきありがとうございます。
あいにく予定があり、今回は辞退いたします。
また別の機会にご一緒できれば幸いです。
「あいにく/生憎」の表記が気になる方はこちら。
👉「あいにく」「生憎」の違い・使い分け(準備中)
例文3:「遠慮させていただきます」に言い換えて柔らかく
お心遣いありがとうございます。
大変ありがたいのですが、今回は遠慮させていただきます。
この表現が失礼にならないか不安な方は、こちらも参考になります。
👉「遠慮させていただきます」は失礼?意味・使い方・言い換え
【例文】「お断りいたします」を使う断りメール(依頼・提案)
例文1:依頼を丁寧に断る(硬め・社外向け)
このたびはご依頼いただき、誠にありがとうございます。
誠に恐縮ですが、今回はお断りいたします。
例文2:断りを明確にしつつ、印象を悪くしない
お声がけいただきありがとうございます。
恐れ入りますが、今回は対応が難しく、お断りいたします。
何卒ご理解いただけますと幸いです。
「恐れ入りますが/恐縮ですが」の使い分けはこちらもどうぞ。
👉「恐れ入ります」「恐縮ですが」の違い・使い分け
例文3:今後も難しいニュアンスを含める
誠に申し訳ございませんが、現状の体制では対応が難しいため、今回はお断りいたします。
また機会がございましたらご相談ください。
「お断りいたします」を柔らかくする言い換え(角が立つのが心配なとき)
「お断りいたします」が強く感じる場合は、次の表現が便利です。
✅ やわらかい言い換え
- 辞退いたします
- 見送らせていただきます
- 今回は対応が難しい状況です
- 今回は控えさせていただきます
※「参加いたしかねます」など、硬め表現との違いも押さえたい方はこちら。
👉「参加できません」「参加いたしかねます」の違い
迷ったときの選び方(早見表)
迷ったときは、次の基準がわかりやすいです。
- 誘い・好意を断る → ✅辞退いたします(おすすめ)
- 依頼・提案を明確に断る → ✅お断りいたします
- 角を立てたくない → ✅遠慮させていただきます
- 硬すぎるのが不安 → ✅参加できません/都合がつきません
まとめ|辞退は柔らかく、お断りは明確。送別会は「辞退」が無難
- 辞退いたします:柔らかい断り、角が立ちにくい
- お断りいたします:明確な断り、硬めで強い印象になりやすい
送別会・会食などの断りは、基本的に
✅ 辞退いたします
が無難です。
依頼・提案など、断りを明確にしたいときは
✅ お断りいたします(+クッション言葉)
が使いやすいでしょう。
