ビジネスメールで断りたいとき、やわらかい表現としてよく使われるのが
「今回は見送らせていただきます」
という言葉です。
角が立ちにくく便利な一方で、
- 失礼ではない?
- 上司や取引先に使っていい?
- なんだか冷たく聞こえない?
と不安になる方も多い表現です。
この記事では「見送らせていただきます」の意味やニュアンスを整理しつつ、失礼になりにくい使い方・言い換え・例文をわかりやすく紹介します。
「見送らせていただきます」の意味は?
「見送らせていただきます」は、簡単に言うと
✅ 今回はやめておく/今回は採用しない/今回は参加しない
という意味の、丁寧な断り表現です。
「見送る」には、
- 一旦やめておく
- 先送りする
- 今回は採用しない
というニュアンスがあります。
「見送らせていただきます」は失礼?結論:基本的には失礼ではない
結論から言うと、正しく使えば失礼ではありません。
むしろビジネスでは、
- 直接「断る」と言いにくい場面
- 角を立てたくない場面
- “今回は見送る”という柔らかいニュアンスにしたい場面
でよく使われます。
ただし注意:冷たく見えるケースもある
「見送らせていただきます」は丁寧ですが、状況によっては
- 上から目線に聞こえる
- 判断して切った感じがする
- “あなたの提案はいらない”感が出る
と受け取られることがあります。
特に冷たく見えやすいのは、次のようなケースです。
冷たく見えやすいケース
- 一文だけで終わる
- お礼や配慮の言葉がない
- 相手が時間や労力をかけてくれている提案を断る
NG例)
今回は見送らせていただきます。
✅ この場合は、感謝+理由(軽く)+フォローを添えるだけで印象が改善します。
失礼にならない基本の型(テンプレ)
「見送らせていただきます」を使うなら、基本はこの形がおすすめです。
✅ お礼 → クッション → 見送る → 一言フォロー
テンプレ例)
ご提案いただきありがとうございます。
恐れ入りますが、今回は見送らせていただきます。
またの機会によろしくお願いいたします。
どんな場面で使うのが自然?(おすすめシーン)
「見送らせていただきます」は、主に以下のような場面で自然です。
よく使われるシーン
- 依頼を断る(今回は対応できない)
- 提案を断る(今回は採用しない)
- 応募を見合わせる(今回は申し込まない)
- 参加を控える(今回は参加しない)
反対に、送別会などの“気持ちの場”では、言い方によっては少し事務的に感じることがあるため、使いどころは選びましょう。
【例文】依頼・提案を断るとき(見送らせていただきますが最も自然)
例文1:依頼を丁寧に断る(定番)
このたびはご依頼いただき、誠にありがとうございます。
恐れ入りますが、今回は見送らせていただきます。
何卒ご理解いただけますと幸いです。
「恐れ入りますが/恐縮ですが」の使い分けはこちら。
👉「恐れ入ります」「恐縮ですが」の違い・使い分け
例文2:やわらかく断りつつ余地を残す
お声がけいただきありがとうございます。
現在立て込んでいるため、今回は見送らせていただきます。
落ち着きましたら改めてご相談させてください。
例文3:はっきり断るが角は立てたくない
ご提案いただきありがとうございます。
検討の結果、今回は見送らせていただきます。
また機会がございましたらお願いいたします。
「辞退いたします/お断りいたします」の違いも、断りメールでは役立ちます。
👉「辞退いたします」「お断りいたします」の違い
【例文】送別会・会食を断るとき(見送るより「辞退」「遠慮」が無難)
送別会などの誘いを断る場合、「見送らせていただきます」は少し固くなることがあります。
送別会ならこちらが無難です。
✅ 辞退いたします
✅ 遠慮させていただきます
例文1:送別会を丁寧に断る(辞退)
お心遣いありがとうございます。
大変恐縮ですが、都合により今回は送別会を辞退いたします。
「辞退」と「欠席」の違いも押さえると迷いにくいです。
👉「辞退」「欠席」の違い|意味・使い分け・例文
例文2:送別会をやわらかく断る(遠慮)
お誘いいただきありがとうございます。
大変ありがたいのですが、今回は遠慮させていただきます。
この表現が失礼か不安な方はこちら。
👉「遠慮させていただきます」は失礼?意味・使い方・言い換え
👉送別会のメール例文をまとめて見たい方はこちら。
➡自分の送別会を断るメール例文まとめ(ビジネス向け)(準備中)
➡自分の送別会を断るメール例文まとめ(一般向け)(準備中)
「見送らせていただきます」の言い換え表現(冷たさを減らしたいとき)
「見送らせていただきます」が冷たく感じる場合は、言い換えもおすすめです。
✅ やわらかい言い換え
- 今回は控えさせていただきます
- 今回は辞退いたします
- 今回は遠慮させていただきます
- 都合がつかず難しい状況です
「参加できません/参加いたしかねます」の違いも、丁寧度調整に便利です。
👉「参加できません」「参加いたしかねます」の違い
“上から目線”に見えないコツ(たった1行足すだけ)
「見送らせていただきます」は、言葉だけだと判断して切った印象になりがちです。
そこで、次の一言を添えるだけで印象が変わります。
✅ 添えると良い一言
- せっかくのお話ですが
- 大変ありがたいのですが
- 恐れ入りますが
- ご期待に添えず申し訳ございません
- また機会がございましたら
例)
せっかくのお話ですが、今回は見送らせていただきます。
またの機会によろしくお願いいたします。
まとめ|「見送らせていただきます」は丁寧だが、感謝+フォローが必須
- 「見送らせていただきます」は 今回はやめておく/採用しない という丁寧な断り表現
- 基本的には失礼ではない
- ただし一文だけだと冷たく見えることがある
- 感謝+クッション+フォロー をセットにすると印象が良い
- 送別会は「辞退」「遠慮」のほうが自然なことも多い
断りメールは言葉選びより、相手への配慮が伝わるかが大切です。
例文をベースに、状況に合わせて調整してみてください。
